2012年5月9日水曜日

ビッグ?ウェンズデー





忘れもしない。

ちょうど6年前の今日

季節外れの台風がやってきた。


ここ数日天気図と睨めっこしながら

熱帯低気圧の動きに胸を躍らせた。



「このままいくとスゲえ波がやってくるぜ!!」



あっ、俺の名前はポニヲ

通称、ポッ君。

自慢のサラサラストレートヘアーの

サーファーカットがトレードマークだぜ!!

今年中学入学の13歳。

彼女無し、海が恋人だぜ。



窓を開けると異様なほど静かだ。

嵐の前の静けさってやつだ。


まだ夜明けまで時間がある、

一眠りしよう。


ドキドキして眠れないや、

牛乳をチンして飲むか。。。。。








ゴオオオオオオオオオオオオッ


灰色の重たい空

白く荒れ狂う海

ブルッ!

思わず武者震いしてしまう。


浜辺にはウエットスーツに身を固めた

サーファー達がボードを砂に立てて

大波が来るのを待っている。


俺も腕を組んで

仁王立ちで大波が来るのを待っていると



「坊や、それで海に入るの?死ぬよ。」


と、褐色の顔に真っ白な歯の男が話しかけてきた。


「えっ?」


「海パンじゃ死ぬよ。それにそのボディーボードじゃ

この波に飲まれるよ。」


「えっ?」


「小学生の頃から愛用の

スクール水着じゃ駄目なんすか?

母ちゃんに縫い付けてあった名前を剥がしてもらったんすよ!」


「このボードも一昨日買ったばっかりなんすよ!

ホームセンターで2980円だったんすよ!」






男は仲間達と大波の中に入って行き

ドルフィンスルーで砕けた波をかわし

6階建てのビル程の大波に乗っている。



「うおおおおおおおおおっ!!」

負けてらんねえ

俺もこのビート板みたいな奴に摑まって

バタバタと波に挑む。


「ううっ、乳首が痛い。。。」


歯を喰いしばって波を感じる。


一瞬身体が浮いた

今だ!!


勢いよく立ち上がる


「うわああああああああああっ!!。。。。。。。」







「ポニヲ!起きなさい、ポニヲ!」


はっ!と、目を開けると見慣れた自分の部屋だ。


「いつまで寝てるの?もう中学生なんだから

しっかりしなさい。」


そう言い残して母親は出て行った。


「ふぅー、夢か。よかった。」


「うん?何か冷たい。」


股間に手をやるとビショビショだ。



こそーっと暗い部屋のタンスから

手探りで下着を取って、あわてて履き替える。


何事も無かったかのように

学校に行き、体育の着替えをしてる時だった。



仲良しのジローが目を点にして

俺の下半身を指差す。


ふと視線を落とすと



真っ白なパンツのウエストに

小さなピンクのリボンが。。。



妹ごめんよ。。。。








6 件のコメント:

  1. 撃たれた☆

    身に着けたい、、

    手に入りにくそうなトコがまたいい☆

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    1. ありがとうございます。是非機会があれば巻いてみてください。

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  2. ドォーモ見ましたぁ~☆

    とっても素敵ですね( ̄▽ ̄)b

    欲しい!今すぐ欲しい!

    職場が近所なんですけど
    押しかけてもいいですか?笑

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    1. コメントありがとうございます。お褒めの言葉ありがとうございます。

      ここは工場なので商品を並べていません

      が、事前に連絡くれたらどうにかなるかもです。

      ヨロシクね。

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  3. はじめまして!
    あたしも、ドォーモみて、興奮しました!
    福岡でこんな魅力的なものがつくられているなんて!世の中、知らないことばかりだなと、幸せを感じました(^O^)
    素敵な感性ですね!

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    1. デメキンちゃん、ありがとうございます。

      これからもulocoよろしくお願いしますね。

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