人類は進化してきた
まだ進化し続ける
ある一定の年齢を過ぎると
大体の人が
「中身は20代の頃とたいして変わってないよ」
と、言う
中身?
「確かにあなたはそうだと思う」
と言ってしまった
「俺は10代の頃から変わってない気がする」
と言った
「確かにあなたはそうだ」
と言われた
「小学生の頃から変わってないかも...。」
とまで言われた
少しの沈黙の後
「いい意味で...。」
と、取ってつけたように言われた
「フフフッ」
大人っぽく笑ってみせた。
パンク少年
昔パンク少年だった
そのころは飛び跳ねて
暴れたくてよくライブをしてた
一番大きな安全ピンを耳に刺して
上半身裸で自分で補正した
バツバツのジーパンに
8ホールのマーチン
裸にサスペンダー
ライブが終わると仲間の一人が
耳からダラダラと血を流してた
暴れてるときに誰かにピアスが引っかかり
耳ダブごと千切れたようだ
それをカッコイイと思った
パンクだと思った
その次のライブの時
俺の耳から安全ピンは消えていた
昨夜は飲みすぎた
幼馴染に囲まれて
楽しい宴
誰だ?
誰だ?
時間というのは
時に残酷なもので
逃げることはできない
誰だか思い出せない女性達
だが私の好きだったあの娘は
やっぱり綺麗だった
当時は恥ずかしすぎて
眼をみることもできなかったが
昨夜は隣に座ってくれて
お話までできた
とろけそうになった
当時の自分に乾杯
夢の時間から
現実の時間に戻ろうと
熱いコーヒーを飲む
勿論ブラックで...
胃が荒れた
眠れない
眠れない
眠れない
不安だから?
寂しいから?
それとも...?
左足の小指を蚊に刺されたから
最近のオキニの柄を
ドット柄にアレンヂ
シャワー浴びても
水玉のようにはじかなくなった
ある夏の日....。
若いっていい
それだけで.....。
テレビ買い換えたの?
ううん、まだだよ。
うわっ、何これっ、古臭っ!
そっ、そうかな...。
うわっ、何っ、この電話機!
だいたい貴方 いくつなのよ!
本当、爺臭いのよ!
私帰るは!
おいおい、待ってくれよ....
違いの解る男と
違いの解らない女
あなたは....?
デカイだろう? この安全ピン
チラリと覗くギンガムチェック
安全ピン、オン、安全ピン
ヒューヒュー、小技が利いてるね
でもこれで何を作る?
ウールのジガジガする生地に
マロンちゃん風の生地をトッピングゥー
この人たちもウールのチクチクする生地に
大人の色気シルクをトッピングゥー
チクチク、ジガジガが平気な
そこの貴女へ